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火曜日, 2月 08, 2011

吹雪そして

2月に入り、好天と吹雪が交互にやってくる。数日前の停車中の運転席から撮った写真は、なんと午前中。ガソリンスタンドも対向車、もちろん自分も点灯している。視界は数十メートルしかない。


5日からNHKBSハイビジョンで、かのケン・フォレットの大作映像化、大聖堂が放映されている。随所に主人公の石工が語る石造建築の話が盛り込まれて面白く見ている。文庫本で読んだときの記憶では、フレスコ画で描く大聖堂の平面図の場面は迫力があった。どのように映像化されるのか興味があるところ。写真は、TV画面から撮った。

金曜日, 2月 04, 2011

建築展EXHIBITION

ギャラリー創のオーナー・建築家の宮崎正之氏のご好意で、建築展を開くことになりました。わずか5日間の小さな写真展ですが、是非いらしてください。


建築を学ぶ学生さん達にも見ていただきたいので、以前お世話になったことのある大学にポスターを届けに行ってきました。このところ天気がよく、北国の景色が素敵に感じます。

建築家 山之内裕一 展 -空間の響き-
2011年2月15日~20日 10:00~18:00
ギャラリー創:札幌市中央区南9条西6丁目1-36

金曜日, 1月 28, 2011

ハイサイドライト

東向きに天井に近く高い位置からの光を取り込むことがある。早朝の清々しい日の光を感じることができる。寒気の中を急ピッチで進む「手稲の家」では、向かい合う片流れの屋根がつくるズレの隙間にハイサイドライトを組み込んでいる。
上は内部、下は外部で屋根のステイルーフにうっすらと雪が積もっている。

水曜日, 1月 26, 2011

公園のような

26日、NHKのクローズアップ現代に珍しく建築家が出演した。建築のノーベル賞と言われるプリッカー賞を受けたSANAAの二人が登場。品川のアトリエで、20分以上のロングインタビューに応えている。いつものNHK女性キャスターは、スタジオを離れてこころなしか楽しそうに見える。キーワードは「公園のような建築」だ。公園のように、ある種の公共性があり、自由さをもって、関係性を作ることのできる、多様性のある、楽しい、場所づくり、私の耳に残った言葉を句読点でつないでみるとこんな要旨になる。建築に夢がある。プランの特殊性も紹介されていて、わかりやすい解説になっていた。建築自体が分りやすいし説明しやすい、コンセプトに強度があることが如実に伝わってくるのだった。


公園といえば、バルセロナのグエル公園か。

火曜日, 1月 25, 2011

パネラー

24日、午後から札幌市北区にあるエルプラザにてHOBEA(北海道建築技術者協会)のメーソンリー住宅フォーラムがあり、私はパネラーの一人として参加した。「ECOを基軸としたこれからのメーソンリー住宅の展望」がテーマであった。

私に与えられた個別テーマは、設計者としてこれからの課題と可能性を述べる、というものだった。これからを述べる前に、これまでを考えてみたいということで、過去のコンクリートブロック住宅のスライドを見ていただいた。当時のクライアントは皆さん熱狂的なコンクリートブロックのファンである。今は、随分少なくなった。2~30年前のようにコンクリートブロック住宅が圧倒的な人気を保っていた時代とは異なり、現在は断熱だけをとってみると木造住宅は同等の性能を実現している。そのうえ木造はコストが安いという値頃感がある。

私はコンクリートブロック住宅の絶対数を増やすことが大切だと述べた。それに対して基調講演者の福島明さんからは、潜在的なコンクリートブロックのファンはいるのだから、とにかく安く美しいものを作れと励ましをいただいた。また、同じく鈴木憲三さんからは、コンクリートブロックの希少価値や高級志向についての可能性を示唆していただいた。石山祐二副会長は、ブロックのプロポーションに美的問題があるのではとの見識を示された。それぞれ貴重なご意見をいただいた。私は、もっとローコストに作る環境を整えたいとお応えした。資料として配布された会報に「千歳のエコハウス」が載っている。

木曜日, 1月 20, 2011

大寒

20日、暦では大寒。すこし太陽が顔を出した札幌市内、路面の黒いアスファルトがまわりの白い雪と対照的。同業の建築家・宮崎正之さんがオーナーをしているギャラリー創(そう)に向かった。現在、宮崎正之さん自身の建築家展が開かれている。ここを建築家の発信基地としたいとの熱い想いがあるという。現在詳細を検討中ですが、来月中旬に私の小さな個展も開催する予定でいます。


北星学園大学での講義と同じように、一般の方に建築の意味や魅力を伝えたいと考えています。そして本音を言えば、これから住宅を計画しているクライアントに出会うことができればと。

                   建築家・宮崎正之展~ギャラリー創

講義最終日


19日、北星学園大学での後期授業の最終日でした。昨年9月半ばからの四ヶ月、週一延べ15コマの長丁場の授業が終わりました。非常勤講師室に戻り、また半年後に再会するだろう講師仲間に挨拶をして駐車場に向う。グラウンドではここ数日に積もり積もった雪をせっせと除雪している。夕焼けが美しい。すこし日没が遅くなったのだろうか。

車での帰路、南郷通りにある薪ストーブの専門店「サカシタペチカ」さんに立ち寄った。
ずいぶん久しぶりに社長の坂下さんとお会いすることができました。寒い冬は暖かい炎がいい。

月曜日, 1月 17, 2011

雪模様

17日、札幌は雪模様です。この時期、積雪のために道路車線が狭まり車が渋滞するので時間が計算できる地下鉄を利用して街中へ向かいました。外の気温は-3℃。-14℃のノルウェーでiPhone4のガラスが割れたという記事を思い出し、おそるおそる取り出して雪にまみれている事務所玄関前の様子を撮ってみた。
階段も吹き込む雪に覆われている

日曜日, 1月 16, 2011

ユーチューブとユーストリーム

昨日の日本建築家協会(JIA)のつづき。編集なしのライブ中継だから、素のままが見られてとても感心した。何に感心したかと言えば、全国にいる5000人のJIA会員のうち、会場にざっと50名ほど、ユーストリームの閲覧者数が61ビューとのことで、合計100人以上は観たことになる。会員50人に1人が観たことになるのだから、かなり多い確率といえそうだ。また、会員の平均年齢が60歳(昨年で59歳)だと言う事実で、会場の雰囲気からも高齢化が進んでいるのがよく理解できたこと。映像だけれど実にリアルに感じられた。目の前の手で触ることができるコンクリートの壁のようだ。
打放しコンクリートの壁をじっと見る

芦原太郎JIA会長が、非常に緻密で分りやすく軽快なトークで会場の雰囲気を作っていたこと。このようなコミュニケーションがもっと必要なのだということ。などなど、ユーストリームというライブ配信メディアに感心したのである。ちなみに録画の配信はユーチューブなんですよと、芦原さんは丁寧に説明をしてくれていた。なるほど、なるほど。

金曜日, 1月 14, 2011

冬の現場とJIAのライブ中継

14日、久しぶりの晴天の下、現場は急ピッチで上がっている。それにしても寒い中、大工さんはご苦労さまです。

寒空の中の手稲の現場

事務所に戻ると、JIAの関東甲信越支部の新春の集い「2011年の建築家を考える」シンポジウムをユーストリームでライブ配信していた。JIAとしては初めての試みだそうで、なかなか臨場感があった。日本建築家協会(JIA)の会員は、さすがだと言われるようになろう。建築は単なる構造物ではなく社会的な文化的なものなのだから、私たち建築家はそれぞれの仕事に責任を持って輝いた存在になろう。という、芦原太郎JIA会長の歯切れの良いメッセージが心地よい。
ユーストリーム画面

木曜日, 1月 06, 2011

今日は雪

6日、朝から止むことなく雪が降り続いています。視界は数百メートルまで、その先は真っ白で何も見えません。空を眺めていると真っ白な中から黒いカラスが突然現れる。自然の生き物は強い。写真は事務所玄関と庭、すっかり粉雪にまみれています。

水曜日, 1月 05, 2011

小樽とバルセロナ

4日は、JRで小樽へ。目的地は、小樽駅からほど近い静屋通りにある蕎麦処「藪半」。かつて小樽運河の保存に功績のあった面々が集い新年会を開くというので、その昔に多少関わりのあった私も参加となった。昨年暮れに、峯山冨美さんという巨星が墜ちたばかりで、地味な酒飲み会になるはずだったそうだが普通の新年会になっていたのは、古い石造倉庫の2階という場のせいだろう。


写真は、蔵の引き分け窓。シンプルな納まりだが、どこかシュールだ。ほろ酔い気分で今年の一年がよい年になることを願いつつ11時の最終電車で、無事札幌に戻ることができた。
             

5日、バルセロナから年賀状が届く。昨年現地で出会った建築家・エンリック・マシップさんからのものだ。彼の最新作の100mの白い高層ビル、トラ・ゼロゼロが写っている。工事中を見学させていただいた。手前にヘルツォーク・ドムーロン、奥に建設中のザハ・ハディドの建築にはさまれている。遠くに地中海が見える。私も今日から頑張ろうという気にさせる一枚の写真だ。

火曜日, 1月 04, 2011

2011年が始動します

3元日も過ぎ、2011年が始動します。新年あけましておめでとうございます。


札幌は穏やかな正月です。雪は少なく、一日中0℃以下の気温で真冬日ではありますが、ときどき暖かい太陽が顔を出すと冬の厳しさを忘れます。正月恒例のTV三昧も3日目ではすっかり飽きました。BS-TBSの「世界遺産アンコールワット」は、興味を持った番組でした。箱根駅伝より観たかったのは、一昨年同じ地域にある「山の手の家」を設計した縁で勝手に応援している札幌山の手高校のバスケット日本選手権の試合でしたが、まったく中継されないのは残念でした。

今年はもういちど私の建築の原点を見つめる一年にしたいと思っています。もっと原寸大に設計活動し、結果、クライアントはもちろんのこと関わった人の夢や希望が響き合う建築の力を実感したいものです。
というのも昨年、バルセロナでガウディ建築を見聞きし、建築×建築家×地域×人、の完熟した関わりに触れる機会を得たことが大きい。

写真は、サクラダファミリアの敷地内にある付属小学校内に再現されたガウディの仕事場。なにより、建築家の現場主義や職人気質や合理精神や夢を見る力がここにはあると感じた写真です。

金曜日, 12月 31, 2010

総集編

2日間にわたったTV「龍馬伝」の総集編を見終わって、今年のドラマだったとつくづく思った。演じた役者の所作はもちろんのこと、灯明や月明かり、海に反射する強烈な日光や夕陽、雨や嵐など印象的なシーンを映像と音で表現した優れたクリエーターの存在を思う。


そこで、今年の私のブログ「住まいづくりYYAA」の総集編です。これは、3日に一度のペースで年間通算121回のアップでした。月平均にすると10回。内容はと言えば、現場報告が48回、建築関連の話題が40回、その他日常の話題が33回でした。

現場報告で最も多かったのは、小樽祝津の茨木家番屋関連。その小樽の運河保存運動に尽力された峯山冨美さんが今月28日、96歳で亡くなられた。一昨年、小樽運河保存運動の功績で受賞された日本建築学会文化賞のお祝いの席でのお元気な姿が思い出されます。ご冥福をお祈りします。

火曜日, 12月 14, 2010

バルセロナ建築展レポート1

日本建築家協会北海道支部とスペイン・バルセロナのカタルーニア建築家協会との交流建築展のため、先月(10月30日から11月8日まで)最初の週にバルセロナに行ってきました。当地の建築家との交流などがあり有意義な1週間でした。建築展はおよそ1ヶ月間、当地で開催され12月11日が最終日でした。

バルセロナと言えばガウディです。31年前、1979年3月に札幌で開催された「ガウディ展」を手伝って以来、私はいつか訪れたいと思っていたバルセロナでしたが、やっと念願がかないました。実際に体験したガウディ建築は、非常に手入れが良く明るく綺麗な印象でした。今回、私たちのツアーをサポートしていただいたスペイン在住30年のガウディ研究者で建築家の田中裕也さんたち後継者の努力の賜物です。建築家の魂が建築に宿り後継者に受け継がれている。そのような姿を見た思いです。

ガウディ建築を通して感じたことなど、今後レポートします。




会場のCOAC(カタルーニア建築家協会本部)
現地の建築家との交流会
            今回見学したガウディ建築主要7題

水曜日, 12月 08, 2010

灯りが点灯しています

8日(水)は、北星学園大学へ週一で通っている非常勤の日です。私が教えているのは、文学部心理応用コミュニケーション学科です。講義の目的は、誰もが感じていながら気づいていない空間との応答を、はっきりと気づかせ意識させ意味を理解すること。その結果として豊かな空間体験を多く持ってもらおうとするものです。今日は、小さな1/40模型を作る課題の講評でした。とにかく初めて模型を作る学生ばかり、あるいは一生に一度の出来事かもしれないのです。しかしどうでしょう。果敢に取り組みなかなかのものが出来上がりました。私はかのガウディも模型を作りながら現場を進めていた、と写真を使って説明したところ、一人の学生がガウディのように曲面を表現したかったのだけれどスチレンボードでは上手く表現できなかった、と言うではありませんか。学生のこころに空間の灯りが点灯しているのでしょう。立派に授業が成り立っていると確信した一瞬でした。


午後4時半、外は真っ暗です。キャンパス中庭にはこの季節大きなクリスマスツリーの灯りが点灯しています。早速iPhoneカメラで収めましたが、若干てぶれが幻想的か。

土曜日, 12月 04, 2010

プレカット工場製品検査

2日(木)午後、白老にあるプレカット工場へ製品検査に向かった。

今回の工場訪問の目的は、年間数百棟ものプレカット実績ある工場を視察すること、そしてストックヤードに積まれた現場納入製品を確認することだった。

昨日3日(金)は、北海道建築作品発表会があり、私は「山の手の家」を発表した。「発表会が終わった後の懇親会まで出席してはじめて作品発表会が終わる」という角支部長の言葉通り、私も懇親会で様々な方たちと楽しい時間を過した。

火曜日, 11月 30, 2010

北海道建築作品発表会

12月3日(金)午前11時から午後4時30分まで、北海道立近代美術館講堂にて「北海道建築作品発表会」があります。参加者には建築関係者や学生などが多く、専門的な発表会ですがどなたでも参加できますし入場無料です。今年は、30回目の節目の会になります。私も「山の手の家」を発表します。

月曜日, 11月 29, 2010

Xmas ShowWindow

29日朝、あたりは一面白い雪に覆われています。昨晩から降り続けて10cmを超えています。
昨日、いつも無垢板フローリング等を供給していただいている江別市大麻(おおあさ)の「ウッドいのうえ」さんに行ってきました。店舗では家具やローソクや小物を展示販売しています。薪ストーブの柔らかい暖かさに包まれた店内は天井から吊るされた色とりどりのモビールがクリスマスの雰囲気を演出していました。ほっと一息つける、そんな空間です。

木曜日, 11月 25, 2010

1800mm高のコンクリート塀

1800mm高さのコンクリート塀が隣家との境をつくる

コンクリート打設作業中
25日、札幌市内手稲の住宅現場では、先週打設したコンクリート型枠を外すと、しっかりした打放しコンクリート壁が現れた。冬場の工事で気をもんでいるのだが、幸いに天候に恵まれ工程通りに進んでいる。近日中にプレカット工場へ行き木材加工の状況を確認する予定。

水曜日, 11月 10, 2010

地鎮祭

先月末、札幌市内で地鎮祭がありました。先週末から早速着工し、本格的な雪が来る前に基礎と屋根までしっかり作り上げる、そのような緊張感ある現場です。乾式の在来木造だから可能な工事だともいえます。

水曜日, 10月 27, 2010

初雪

昨日、札幌市内では初雪が降りました。一夜明けた27日、朝の庭です。


数ヶ月前の、あんなに暑い夏が今は記憶のかなたにあります。これから、楽しい?冬の季節が到来します。北海道の住宅は、冬の季節が一番輝くのです。

木曜日, 10月 21, 2010

七条の平屋






札幌市中央区の「質素な家」改め「七条の平屋」が竣工した。家の価値は使用する材料の値段にあるのではなく、家全体の雰囲気や落ち着きにあるのだということを確認できた。質素な素材を駆使したローコスト住宅ではあるが、平屋という建て方が本質的なぜいたく感を引き出している。ということで、竣工を機会に本日からこう呼びます。

金曜日, 10月 15, 2010

インディアンサマーIndian Summer

14日、「旭川友の家」一年点検に向かいました。開口一番の挨拶はインディアンサマーですねと、小春日和の気持ちのよい旭川でした。一年間を経て、クライアントの評価は定まったようです。


ちょっとした手直しもありましたが、たいへんお褒めの言葉をいただきました。

グレーのガルバリウム鋼板の新館外観。左は、旧館

月曜日, 10月 11, 2010

ホオズキとシーサー

事務所と自宅の共用の玄関に妻がホオズキとシーサーを置いた。季節を感じさせる柿色のホオズキと招き猫ならぬ招きシーサーの組合せはココロを和ませる。

9日の夜、札幌市のPホテルで高校の同期生による還暦パーティが催された。高校を卒業してから早41年がたってしまった。鏡を見るようにお互いの変わり果てた?姿に見入ってしまうのだった。