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火曜日, 3月 29, 2011

小樽祝津鰊番屋が一般公開

昨年、修復工事の設計監理で関わった小樽市祝津地区のニシン番屋の「事業報告書」が、事業主体である小樽商工会議所から送られてきました。
振り返ると昨年の今頃は、雪解けを待ちかねて解体工事が元気に始まっていました。
いま、この鰊番屋(茨木家中出張番屋)は、地域のコミュニティ拠点としてさまざまな活用が期待されています。
5月からは、待望の一般公開が決まりました。詳細は、添付資料にてご確認下さい。

火曜日, 3月 08, 2011

手稲の家

エントランス側外観です

南の窓から手稲山頂が見えます
 手稲の家が竣工しました。冬期施工のため現場の大工さんたちには寒さとの戦いという苦労がありました。こうして出来上がって、クライアントが喜ぶ顔を見ると、そうした苦労も報われる様な気がします。またひとつ、新しい家が誕生しました。ここでは、お洒落な暮らしぶりが展開されることでしょう。

居間からキッチンダイニングが見えます

キッチンに立って居間が見えます

特注のアイランドキッチンです

キッチンは床を下げています

家の中央にある階段です

子供室です

2階に作った手洗です

客室用の和室、タタミはブラック色です


火曜日, 2月 22, 2011

akariとフルート

建築展が終わって、芳名録の整理などをしている。山之内らしい個展だったねと、嬉しい感想を聞くことがあった。ギャラリー内部を住宅と見立てて、個室、居間、玄関の3つの空間の関係性、つまり響きあいが展示のコンセプトだった。
写真は、個室に見立てた奥まった空間で演奏を聞かせていただいた先輩建築家の藤島喬さん。
イサムノグチのakariを吊るしている行灯オブジェは今回の展示にあわせて製作した。
            

月曜日, 2月 21, 2011

建築展~空間の響き~終了

20日、札幌市中央区の「ギャラリー創」で開催されていた「建築家・山之内裕一展~空間の響き」が無事終了しました。会場に来ていただいた皆さま、ほんとうにありがとうございました。たくさんのお祝いの言葉や励ましの言葉をいただきました。楽しい時間と空間を提供していただいた、ギャラリー創さんに感謝です。

金曜日, 2月 18, 2011

建築展~空間の響き~開催中

17日(木)朝日新聞夕刊文化欄に「建築展~空間の響き」が紹介されました。
会期は20日(日)までです。会場でお待ちしています。声を掛けてください。
ショーウィンドー越しに模型が出迎えます。
外灯とレバーハンドルのオブジェは、エントランスのランドマークです。
中央にマキストーブが居間を象徴しています。
すりガラスの手前は個室エリアを象徴、イサムノグチのアカリがマルい雰囲気を作っています。

水曜日, 2月 16, 2011

オープニングパーティ

15日(火)夕方、建築展会場でオープニングパーティが開かれました。ギャラリー創のスタッフの段取りよろしく、大勢の方々の参加をいただきました。ギャラリーオーナーの建築家・宮崎正之さんに感謝です。久しぶりにお会いする方たちが多く、そのなかでも長年の友人でペルシャ絨毯(じゅうたん)を扱っているディコスタさんが、お嬢さまのアイリーンさんと一緒にお祝いに駆けつけてくれた。早速、先輩建築家の倉本龍彦さん、圓山彬雄さん、藤島喬さん、松橋常世さんたちに囲まれて記念写真です。展覧会は、20日(日)午後5時までです。

日曜日, 2月 13, 2011

建築展の準備中

勢いで乗った建築展の企画、いざオープンが目の前に迫るとすこし落ち着かない。準備不足はもとより本当に何を展示するのかといった基本的な部分でいまだ迷いがあるからだ。建築の展覧会は、完成した建築の写真のみならずスケッチや模型や製作過程に醍醐味がある。展覧会自体も建築製作プロセスの一部なのかもしれない。そう考えて、期間中の実況中継的な発信をツイートしようと考えた。とうとうツイッターデビューです。追悼展ならぬツイート展?

火曜日, 2月 08, 2011

吹雪そして

2月に入り、好天と吹雪が交互にやってくる。数日前の停車中の運転席から撮った写真は、なんと午前中。ガソリンスタンドも対向車、もちろん自分も点灯している。視界は数十メートルしかない。


5日からNHKBSハイビジョンで、かのケン・フォレットの大作映像化、大聖堂が放映されている。随所に主人公の石工が語る石造建築の話が盛り込まれて面白く見ている。文庫本で読んだときの記憶では、フレスコ画で描く大聖堂の平面図の場面は迫力があった。どのように映像化されるのか興味があるところ。写真は、TV画面から撮った。

金曜日, 2月 04, 2011

建築展EXHIBITION

ギャラリー創のオーナー・建築家の宮崎正之氏のご好意で、建築展を開くことになりました。わずか5日間の小さな写真展ですが、是非いらしてください。


建築を学ぶ学生さん達にも見ていただきたいので、以前お世話になったことのある大学にポスターを届けに行ってきました。このところ天気がよく、北国の景色が素敵に感じます。

建築家 山之内裕一 展 -空間の響き-
2011年2月15日~20日 10:00~18:00
ギャラリー創:札幌市中央区南9条西6丁目1-36

金曜日, 1月 28, 2011

ハイサイドライト

東向きに天井に近く高い位置からの光を取り込むことがある。早朝の清々しい日の光を感じることができる。寒気の中を急ピッチで進む「手稲の家」では、向かい合う片流れの屋根がつくるズレの隙間にハイサイドライトを組み込んでいる。
上は内部、下は外部で屋根のステイルーフにうっすらと雪が積もっている。

水曜日, 1月 26, 2011

公園のような

26日、NHKのクローズアップ現代に珍しく建築家が出演した。建築のノーベル賞と言われるプリッカー賞を受けたSANAAの二人が登場。品川のアトリエで、20分以上のロングインタビューに応えている。いつものNHK女性キャスターは、スタジオを離れてこころなしか楽しそうに見える。キーワードは「公園のような建築」だ。公園のように、ある種の公共性があり、自由さをもって、関係性を作ることのできる、多様性のある、楽しい、場所づくり、私の耳に残った言葉を句読点でつないでみるとこんな要旨になる。建築に夢がある。プランの特殊性も紹介されていて、わかりやすい解説になっていた。建築自体が分りやすいし説明しやすい、コンセプトに強度があることが如実に伝わってくるのだった。


公園といえば、バルセロナのグエル公園か。

火曜日, 1月 25, 2011

パネラー

24日、午後から札幌市北区にあるエルプラザにてHOBEA(北海道建築技術者協会)のメーソンリー住宅フォーラムがあり、私はパネラーの一人として参加した。「ECOを基軸としたこれからのメーソンリー住宅の展望」がテーマであった。

私に与えられた個別テーマは、設計者としてこれからの課題と可能性を述べる、というものだった。これからを述べる前に、これまでを考えてみたいということで、過去のコンクリートブロック住宅のスライドを見ていただいた。当時のクライアントは皆さん熱狂的なコンクリートブロックのファンである。今は、随分少なくなった。2~30年前のようにコンクリートブロック住宅が圧倒的な人気を保っていた時代とは異なり、現在は断熱だけをとってみると木造住宅は同等の性能を実現している。そのうえ木造はコストが安いという値頃感がある。

私はコンクリートブロック住宅の絶対数を増やすことが大切だと述べた。それに対して基調講演者の福島明さんからは、潜在的なコンクリートブロックのファンはいるのだから、とにかく安く美しいものを作れと励ましをいただいた。また、同じく鈴木憲三さんからは、コンクリートブロックの希少価値や高級志向についての可能性を示唆していただいた。石山祐二副会長は、ブロックのプロポーションに美的問題があるのではとの見識を示された。それぞれ貴重なご意見をいただいた。私は、もっとローコストに作る環境を整えたいとお応えした。資料として配布された会報に「千歳のエコハウス」が載っている。

木曜日, 1月 20, 2011

大寒

20日、暦では大寒。すこし太陽が顔を出した札幌市内、路面の黒いアスファルトがまわりの白い雪と対照的。同業の建築家・宮崎正之さんがオーナーをしているギャラリー創(そう)に向かった。現在、宮崎正之さん自身の建築家展が開かれている。ここを建築家の発信基地としたいとの熱い想いがあるという。現在詳細を検討中ですが、来月中旬に私の小さな個展も開催する予定でいます。


北星学園大学での講義と同じように、一般の方に建築の意味や魅力を伝えたいと考えています。そして本音を言えば、これから住宅を計画しているクライアントに出会うことができればと。

                   建築家・宮崎正之展~ギャラリー創

講義最終日


19日、北星学園大学での後期授業の最終日でした。昨年9月半ばからの四ヶ月、週一延べ15コマの長丁場の授業が終わりました。非常勤講師室に戻り、また半年後に再会するだろう講師仲間に挨拶をして駐車場に向う。グラウンドではここ数日に積もり積もった雪をせっせと除雪している。夕焼けが美しい。すこし日没が遅くなったのだろうか。

車での帰路、南郷通りにある薪ストーブの専門店「サカシタペチカ」さんに立ち寄った。
ずいぶん久しぶりに社長の坂下さんとお会いすることができました。寒い冬は暖かい炎がいい。

月曜日, 1月 17, 2011

雪模様

17日、札幌は雪模様です。この時期、積雪のために道路車線が狭まり車が渋滞するので時間が計算できる地下鉄を利用して街中へ向かいました。外の気温は-3℃。-14℃のノルウェーでiPhone4のガラスが割れたという記事を思い出し、おそるおそる取り出して雪にまみれている事務所玄関前の様子を撮ってみた。
階段も吹き込む雪に覆われている

日曜日, 1月 16, 2011

ユーチューブとユーストリーム

昨日の日本建築家協会(JIA)のつづき。編集なしのライブ中継だから、素のままが見られてとても感心した。何に感心したかと言えば、全国にいる5000人のJIA会員のうち、会場にざっと50名ほど、ユーストリームの閲覧者数が61ビューとのことで、合計100人以上は観たことになる。会員50人に1人が観たことになるのだから、かなり多い確率といえそうだ。また、会員の平均年齢が60歳(昨年で59歳)だと言う事実で、会場の雰囲気からも高齢化が進んでいるのがよく理解できたこと。映像だけれど実にリアルに感じられた。目の前の手で触ることができるコンクリートの壁のようだ。
打放しコンクリートの壁をじっと見る

芦原太郎JIA会長が、非常に緻密で分りやすく軽快なトークで会場の雰囲気を作っていたこと。このようなコミュニケーションがもっと必要なのだということ。などなど、ユーストリームというライブ配信メディアに感心したのである。ちなみに録画の配信はユーチューブなんですよと、芦原さんは丁寧に説明をしてくれていた。なるほど、なるほど。

金曜日, 1月 14, 2011

冬の現場とJIAのライブ中継

14日、久しぶりの晴天の下、現場は急ピッチで上がっている。それにしても寒い中、大工さんはご苦労さまです。

寒空の中の手稲の現場

事務所に戻ると、JIAの関東甲信越支部の新春の集い「2011年の建築家を考える」シンポジウムをユーストリームでライブ配信していた。JIAとしては初めての試みだそうで、なかなか臨場感があった。日本建築家協会(JIA)の会員は、さすがだと言われるようになろう。建築は単なる構造物ではなく社会的な文化的なものなのだから、私たち建築家はそれぞれの仕事に責任を持って輝いた存在になろう。という、芦原太郎JIA会長の歯切れの良いメッセージが心地よい。
ユーストリーム画面

木曜日, 1月 06, 2011

今日は雪

6日、朝から止むことなく雪が降り続いています。視界は数百メートルまで、その先は真っ白で何も見えません。空を眺めていると真っ白な中から黒いカラスが突然現れる。自然の生き物は強い。写真は事務所玄関と庭、すっかり粉雪にまみれています。

水曜日, 1月 05, 2011

小樽とバルセロナ

4日は、JRで小樽へ。目的地は、小樽駅からほど近い静屋通りにある蕎麦処「藪半」。かつて小樽運河の保存に功績のあった面々が集い新年会を開くというので、その昔に多少関わりのあった私も参加となった。昨年暮れに、峯山冨美さんという巨星が墜ちたばかりで、地味な酒飲み会になるはずだったそうだが普通の新年会になっていたのは、古い石造倉庫の2階という場のせいだろう。


写真は、蔵の引き分け窓。シンプルな納まりだが、どこかシュールだ。ほろ酔い気分で今年の一年がよい年になることを願いつつ11時の最終電車で、無事札幌に戻ることができた。
             

5日、バルセロナから年賀状が届く。昨年現地で出会った建築家・エンリック・マシップさんからのものだ。彼の最新作の100mの白い高層ビル、トラ・ゼロゼロが写っている。工事中を見学させていただいた。手前にヘルツォーク・ドムーロン、奥に建設中のザハ・ハディドの建築にはさまれている。遠くに地中海が見える。私も今日から頑張ろうという気にさせる一枚の写真だ。

火曜日, 1月 04, 2011

2011年が始動します

3元日も過ぎ、2011年が始動します。新年あけましておめでとうございます。


札幌は穏やかな正月です。雪は少なく、一日中0℃以下の気温で真冬日ではありますが、ときどき暖かい太陽が顔を出すと冬の厳しさを忘れます。正月恒例のTV三昧も3日目ではすっかり飽きました。BS-TBSの「世界遺産アンコールワット」は、興味を持った番組でした。箱根駅伝より観たかったのは、一昨年同じ地域にある「山の手の家」を設計した縁で勝手に応援している札幌山の手高校のバスケット日本選手権の試合でしたが、まったく中継されないのは残念でした。

今年はもういちど私の建築の原点を見つめる一年にしたいと思っています。もっと原寸大に設計活動し、結果、クライアントはもちろんのこと関わった人の夢や希望が響き合う建築の力を実感したいものです。
というのも昨年、バルセロナでガウディ建築を見聞きし、建築×建築家×地域×人、の完熟した関わりに触れる機会を得たことが大きい。

写真は、サクラダファミリアの敷地内にある付属小学校内に再現されたガウディの仕事場。なにより、建築家の現場主義や職人気質や合理精神や夢を見る力がここにはあると感じた写真です。