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水曜日, 12月 30, 2009

鰊番屋屋根養生


29日、鰊番屋の屋根養生の様子。ブルーシートで屋根を覆い防水し、雪を滑らせて雪荷重の負担を軽減させようとする作戦。これでなんとかこの冬を乗り切らなければならない。
写真は、小樽のK氏提供のもの。

月曜日, 12月 28, 2009

暮の鰊番屋




28日、小樽鰊番屋の屋根に保護シート掛けするというので見に行ったのですが、強い浜風のため作業は一部の雪降ろしのみとなった。明日は山風になる予報があり、崖下にあるぶん風が弱まるはずなので作業が可能だという。さすがに地元の工務店さんの話には説得力があります。


写真は、祝津漁港(しゅくつぎょこう)から見た番屋。中央が今回修復する建物。左が本宅。丘の上は、かつて積丹(しゃこたん)の泊村(とまりむら)から移築された鰊御殿(にしんごてん)です。今回はその移築を請負った同じ工務店が施工をすることになりました。

土曜日, 12月 26, 2009

イエメンの民家


26日、山の手の家で1年点検があった。引渡し後まる一年経過したが特に異常はない。
施主は、半年ぶりで赴任先のイエメンから帰国したばかり。拉致事件があったのは記憶に新しい。お土産に、ミニチュアの民家をいただいた。イエメンの代表的な土着の民家を模したものだ。二つならべ、砂漠地帯に建つ密度の高い建築の雰囲気を味わう。

金曜日, 12月 25, 2009

プレス発表


小樽祝津の鰊番屋の記者発表の様子を25日付け小樽版の北海道新聞が取り上げている。この工事は実は、国土交通省の「建設業と地域の元気回復助成事業」による修復事業だ。縁あって私は事業管理者の「北後志ツーリズム協議会」の委嘱を受け設計監理担当者として半ばボランティア作業しているのだが、どのような工事にも設計監理の役割が必要なことをあまりお上はご存じないらしいということが今回の経験でわかった。もっとも、建築家側にも仕事は社会貢献であるというような意識が少ないということが背景にあるのかもしれない。建築家は形だけを追い求めてデザインしているのではない。地域の再生や人々の暮らしが生き生きとなることを求めデザインしていると考えるべきなのだから。

水曜日, 12月 23, 2009

新そば新雪







月、火曜と小樽へ行く。二日間にわたる祝津の鰊番屋(にしんばんや)修復工事の詰めの打合せがありなんとか良い結果に導くことができた。
両日とも昼食に、新そばの大盛りせいろをいただいた。冷たく美味い。打合せ初日の月曜夜、札幌に戻り新雪にライトアップされた赤レンガ道庁と、つかのまの美酒に活力をもらった。全てiPhone画像。

土曜日, 12月 19, 2009

室蘭へ行く


18日、出身大学の室蘭工大へ向かった。同窓会が主催する建築家展と講演会を聞きに行く。講師は、同窓で学生時代から親しくしている西方里見氏。久しぶりで話ができた。世界の木造住宅を見てきた彼に言わせると、大金持ちではない一般の施主にあれこれと要望を聞いてひとつひとつ設計してつくる建築家がいる国は、日本とオーストリアぐらいだ、そうだ。だから、日本であればどこでも住宅設計が仕事として成立する、ともいう。それなので、もっとしっかり作りたいと彼は考えているようだ。私も同感である。写真は、講演をする西方里見氏。写真は、同窓会事務局から提供されたもの。

火曜日, 12月 15, 2009

旭川友の家別館


15日早朝、10月に竣工した旭川友の家別館で打合せがあり、旭川へ向かった。高速道路は途中、奈井江砂川インターから先で天候が崩れ吹雪のため通行止め。やむなく渋滞する一般道を走り、私たちは40分遅れで到着した。そして、何事もなかったかのように会議が始まった。
この時期には突然の降雪トラブルが織り込み済みであり、おおらかな北海道人は誰のせいでもないと思って暮らしているものだ。風土と気質がこんなところに表れる。写真は、雪の中の別館。

月曜日, 12月 14, 2009

鰊番屋


14日、小樽へ向かった。祝津の鰊番屋の修復工事に関わっている。今日は、工事入札の説明会に引き続き現地建物の公開をおこなった。鰊番屋の上の高台に位置する恵比須神社からのパノラマは圧巻。乱獲や環境の激変により今は昔の語り草ではあるが、大量の鰊がこの浜に押し寄せるいわゆる群来(くき)があったのは、たかだか半世紀前の昭和20年代末のことだ。昼近く雲が流れて陽が差してくる。遠く札幌の高層ビル群が小さくぼんやりと見えてきた。

日曜日, 12月 13, 2009

建築フォーラム2009







11日(金)、北海道立近代美術館講堂において、日本建築学会北海道支部が主催する第29回北海道建築作品発表会(建築フォーラム)が開催された。設計者自らが、住宅から公共施設まで近作を持ち寄り発表する北海道の建築動向を俯瞰するまたとない機会である。私は、その年の自分自身の設計の出来具合を客観的に確認する場として1990年の独立以来20年間、毎年1作品を発表し続けている。今年も「真駒内東町の家」を発表させていただいた。大変ありがたいことに、思いもかけず「真駒内東町の家」のクライアントが学生や同業者で埋め尽くされた客席へ来てくれた。私の建築デザインは1番ではなかったかもしれないが、こうした発表会に駆けつけてくれた私のクライアントはまぎれもなく1番である。

火曜日, 12月 08, 2009

フルオート調査機




来春、江別市に建設予定の敷地で地盤調査が入るというので立会いに行く。スェーデンサウンディング式の簡易調査である。今回は、ベテランの調査員がフルオート調査機を操っている。どんな具合ですかと尋ねたところ、正式な結果は数日後になるが固くてよい地盤ですよという返事が返ってきた。少し前にうすく積もった雪が解けて、表面の土を柔らかくしている。はきかえた長靴に粘土質の泥がこびりつく。

日曜日, 12月 06, 2009

小樽公園通教会の記事(otaru park street church)




小樽のKさんから、11月30日の小樽公園通教会でのロンドンアンサンブルのチャリティーコンサートの様子を伝える地元新聞の切抜きを送っていただいた。あらためて当日の演奏の記憶がよみがえる。



彼らの楽器、バイオリンやチェロは17世紀に製作されたものだという。クラシック音楽には時代を超えて現代に受け継がれてきた音楽の歴史がある。建物外観の美しい水彩画の絵葉書も同封されていた。

火曜日, 12月 01, 2009

チャリティコンサート


11月30日夜、小樽公園通教会で来日中のロンドンアンサンブルのコンサートがあった。私が関わった改修工事の資金回収のために開くチャリティコンサートということで、かけつける。建築音響では木造のホールは音が優しいという、今日はそれを実証するよい機会でもあった。
普段なじみがないクラシック音楽だけれど、本物の音に触れると理屈抜きに感動するものだ。120名ほどで満員になる小さな木造の会堂に繊細な音色が響き渡る。ポスターに「歴史的建造物に指定されている木造教会で聴く珠玉のクラシック」と記されていた。まさにその通りであった。写真は、開演前の様子。

日曜日, 11月 29, 2009

入居後1ヶ月











28日、入居後1ヶ月を経過した「柏丘の家」へ向かう。自慢の景色を居間の大ガラス越しに眺めていると、折からの小雪も止み明るい日差しがさしてきた。自然の景色は飽きることがなく美しい。心地よい音楽が流れる居間で旧知の画家・花田和治氏の版画を発見した。クライアントが気に入り所蔵しているという。そして、デッキに出ると更に迫力ある景色だ。

月曜日, 11月 23, 2009

枕木の土留


22日は休日を利用して、庭の冬囲いをおこなった。根曲り竹を地面に立て頂点を最初に荒縄で結び、荒縄を下から節目に沿いらせん状に上昇しながら固定する。庭師さんに教わった方法で20年来同じ作業を繰り返している。庭の一画に枕木の土留がある。古枕木を使用したもので、かれこれ24年以上経過している。あと何年耐久性があるのだろうか。庭の自然の中では時間と共に朽ちてゆく素材も美しい。もちろん、コンクリート製の土留よりも枕木のほうが廉価であるのはいうまでもない。

金曜日, 11月 20, 2009

一年点検




20日、一年点検のため「真駒内東町の家」へ向かった。一年経過して問題になるところはほとんどなかった。久しぶりにお会いしたクライアントから、明るい室内で快適に暮らしていますとの嬉しい感想をいただく。写真は、冬場ペントハウスに上がる暖気を1階玄関ホールへ送り込む装置(カウンターアローファン)。これからの季節に活躍を期待している。そして、外観。

木曜日, 11月 19, 2009

建築作品発表会2009


日本建築学会北海道支部主催の建築作品発表会が12月11日(金)に、北海道立近代美術館講堂であります。入場は無料です。
設計者、教師、学生などの建築関係者が大半ですが、もちろん一般に開放されているものです。私も午後の部で発表いたします。興味のある方は、是非お越しください。住宅から公共施設まで幅広く最新の建築事情を知ることができるのではないでしょうか。

木曜日, 11月 12, 2009

北星学園大学での授業




11日、週一で通っている北星学園大学での授業があった。そもそも北星学園大学に建築学科は無い。私は文学部の心理応用コミュニケーション学科で、いわゆる座学の「空間コミュニケーション」を講じている。たまには手を動かそうという、きょうは演習日。一生に一度の経験となるのであろう学生たちに、スチレンボードとカッターを渡す。キャンパス内に建つ「フォーリー」を1/40縮尺模型で表現しようという課題である。
建築とは無縁の学生たちが、「フォーリー」という装置でキャンパス空間と嬉々として向き合う。
このキャンパスこそ北海道の建築家として私たち世代の父親的存在であった建築家・上遠野徹先生の仕事の一部なのです。その上遠野徹先生が9日(月)に85歳で亡くなられ、11日はお通夜。そのことを学生達に告げて、私はお通夜の席へ向かった。上遠野徹先生が構想された空間に若い学生達の声が満ちている。そのことを報告するために。

金曜日, 11月 06, 2009

コンクリートブロックに光を透過する











20年前に竣工した「西野三角公園の家」でプチ改修を行っている。目玉の一つが、コンクリートブロックに140φの開口部を設けて自然光を取り込もうという工事。
コアドリルで穴を開け、塩ビパイプを通した内側にガラスブロックを固定している。外壁厚が390mmあるので思ったより光が来ないものの、開口部をもつ壁をつくることができた。
以前から、コンクリートブロックの閉鎖的な壁からなんとか光を取り込めないものかと思っていた。この手法は、今後使えると考えている。
ついでに、コア抜きしてできた円柱状の塊にロウソクを置くと立派な灯篭になった。

木曜日, 11月 05, 2009

MVP


5日、遅めの昼食をとりながらTVでMLBを観戦。この日6打点の大活躍をした松井秀喜選手がシリーズMVPに輝いたという。イチローの9年連続200安打のMLB新記録も素晴らしいが、MVPは文句なしに凄い。インタビューを受けるゴジラの目がこころなしか赤く見えたのは、うちのTVがまだアナログのせいばかりではないでしょう。画像はTV画面をiphoneで写したものです。

月曜日, 11月 02, 2009

初雪が降りました




初雪が降りました
2日、札幌の平地に初雪が降りました。午前中、太陽の光の中で結晶が透けて見えるような真新しい雪がひらひらと舞い落ちる光景に出会いました。


遠くの手稲山も雪化粧。道路わきの小熊笹にも冠雪。北国札幌に、とうとう冬の到来です。

金曜日, 10月 30, 2009

LED電球




旭川友の家別館ではLED電球を使用した。照明器具発注のデッドラインの7月前後にLED電球の発売がメーカー各社からあり、検討の結果採用することになった。
なにしろ定格寿命が4万時間もあるのだから、この先20年は球交換せずに済む計算だ。原設計に盛り込まれていた照明器具との相殺が原則であったため、最終的に一般用ソケット(レセップ)を天井に直付けするという実に味気ない照明となった。せめて子供たちのスペースだから、というので床用のコルクタイルを裏使いして動物を型抜きしたものを反射板とした。製作は、私と工事担当者と職人さんたち、そして本職のコルクタイル貼職人さんにも手伝っていただいた。彼は、コルク板は硬くコーティングされた表面からカッターの刃を入れると上手に切り取れることを無言で教えてくれた。
写真は、作業中の皆さん。少し楽しそう?そして我輩が切り抜いた猫である。

火曜日, 10月 27, 2009

ミイラマン




友人K氏から、英国旅行の手土産だといってMYRAMANという起こし絵人形をいただいた。よくある紙製ではなく、これはちょうど電気シェーバーの外歯のようなごく薄いステンレス板でできている。おそるおそる折り曲げて生き返った現代のミイラは、オフィスでノートブックPCと携帯電話が置いてある机に向かいエルゴノミクスチェアーに座り仕事をしているのだ。

火曜日, 10月 20, 2009

藤野の家


2年前に竣工した、「藤野の家」が最新号のリプラン誌に掲載されています。

木造2階建て、床はブナフローリングのソープワックス仕上げ、壁はカラマツ構造用合板素地仕上げ、天井もツーバイ材タルキ表しで室内は全て木仕上げです。

施主の趣味であるアウトドアグッズが違和感なく調和する自然派志向のインテリアになっています。

月曜日, 10月 19, 2009

建築展がありました







この1週間に私は二つの建築展に参加しました。ひとつは室蘭工業大学の同窓会主催の「創の会建築家展」、もうひとつはBASE4主催の「BASE4展~建築への旅」でした。
後者は16日に、前者は昨日終了しました。事前の告知を十分にできなかったことを反省しています。写真は、「創の会建築家展」のひとコマです。

火曜日, 10月 13, 2009

カラマツづくし











柏丘の家が竣工しました。札幌市内南区真駒内の景色の良い崖地に建つ住宅です。北海道下川町森林組合のカラマツ材をふんだんに使用しました。構造材はもちろん、床フローリングや天井羽目板、造作家具天板と階段にはカラマツ三層合板を使用しています。居間外部デッキ材は今回初登場の防腐注入カラマツ材です。できるだけ無垢の風合いを残したいと考えて選択しています。
また、断熱等級4をクリアーする仕様で、フラット35Sの適用を受けています。

月曜日, 10月 12, 2009

旭川友の家別館落成




10日(土)は、旭川に向かいました。旭川友の家別館が無事完成し、落成式に招かれたからです。式典が終わる3時ごろまでは、ハレの日にふさわしい前日までの悪天候がウソのような秋晴れでした。夕方は降雨でしたが。
午前中の式典では最初に祝辞を求められ、今日落成した別館はいわば誕生したばかりの赤ちゃんのような存在ですからみなさんで温かく見守り育てていただきたいというお祝いと、私を建築家として選んでいただいたお礼を心を込めて話させていただいた。
写真は、正面外観と階段室からの見返し。