Powered By Blogger

月曜日, 10月 27, 2008

初冠雪


今日は朝から寒かった。午前中パソコンを見ていたら、気象台の発表で27日に初冠雪を観測したとあったので、さっそく事務所の窓から手稲山を眺めた。あいにく山頂は厚い雲に隠れて見えないが、稜線は確かにうっすらと白く見える。あまり歓迎したくない寒気がとうとう来てしまった。数週間前に雪虫が飛んだのを目撃してから、ずっと暖かい日が続いていたので、今年はずいぶんと儲けたようなキリギリスのような気持ちでいたのだが。冬は待ってくれないようだ。

月曜日, 10月 20, 2008

SDW(札幌デザインウィーク)


11月1日~4日、札幌デザインウィークの催しがあります。建築のみならず、家具やグラフィック、さまざまなデザイン関係の人たちの展示会や講演会などが札幌市内各所であります。私は4回目の参加です。今年のオフィシャルブックにはこんな紹介文を載せました。画像はクリックすると大きくなります。

日曜日, 10月 19, 2008

Roof×2



木造の「山の手の家」は鋼板屋根葺き、コンクリートブロック造の「千歳のエコハウス」はコンクリート型枠取付け、どちらも屋根の施工中。
鋼板屋根はガルバリウムの落雪防止屋根工法、いわゆるステイルーフ。かたやコンクリートブロック造は屋根に設置するソーラーパネル用のコンクリート架台を型枠施工している。

金曜日, 10月 17, 2008

納品


16日、小樽公園通教会で家具の納品に立ち会った。およそ80年前の建築で、床は自然なたわみが生じている。倒れ防止のため家具は壁に固定した。既存の壁板との色あわせがうまくいって、以前からそこに置いてあったように見える。
6時から、小樽市内で開催された建築士事務所協会主催の講演会に参加した。
フィンランドの首都ヘルシンキ市の都市計画課に勤務している建築家・吉崎恵子氏が北欧の住宅や街づくりの現状をレポートする内容であった。「都市計画のないところに敷地はない」という計画コンセプト、「ヘルシンキの土地の大半を市が所有している」という行政力、「力を入れるべき計画はコンペで案を募集する」という伝統、現状でも厳しい「断熱性能基準を2010年にさらに引き上げる」という制度目標、などなど同じ地球上の出来事なのである。

木曜日, 10月 16, 2008

雪虫(YUKIMUSHI)


北海道の巷(ちまた)では雪虫が舞うと初雪が降るといわれている。先週、雪虫を見ましたよという情報がクライアントから挨拶代わりに寄せられていたのだが、とうとう私も今日の午後、事務所を出たところで目撃してしまった。現場を抱えている立場としては、初雪を知らせる雪虫はありがたくない。もうすこし先延ばしにしておいて欲しいところだ。
写真は、15日午後に打合せを行なった東札幌の改修工事現場に仮置きされたハーフユニット浴槽。上がバスタブ、下が洗い場。搬入しやすく二分割されて取り付けを待っている。浴槽の色は、工事の背中を押す雪虫のように白いのだ。

水曜日, 10月 15, 2008

「千歳のエコハウス」現場打合せ


14日、夕方から千歳の現場で定例打合せを行なった。現場の小さな仮設事務所に到着した頃にはとっぷりと日が暮れていた。もうすでに現場には一人の職人さんも残っていない。だから今回は、現場では一度もブロック職人さん達とコンタクトしていない。腕自慢の彼らが精魂込めて積んだコンクリートブロックをはっきり見ることができないのが残念。せめてもと、フラッシュをつかって撮影。
いつも定例打合せに参加しているクライアントは、日々完成に向かってゆくさまを身近に感じられるということで満足そうです。来週初めには最後のコンクリート打設が予定されている。

水曜日, 10月 08, 2008

週報棚


この夏に屋根トラスの補強改修を終えた「小樽公園通教会」から、日曜集会のための週報をストックする「週報棚」という小さな家具の製作を依頼されていた。設計図を家具工場に渡してから10日ほどたっている。
7日午後、「山の手の家」の家具打合せを兼ねて、石狩市にある家具工場を訪ねた。家具はほぼ出来上がっていて、ちょうど塗装の最中だった。既存壁の羽目板の色に合わせている。古い建物の記念にと、改修時に撤去し保管していたきれっぱしが役立った。

木曜日, 10月 02, 2008

実現、10年の夢


先週末、「真駒内東町の家」がクライアントへ無事引き渡しされました。施工業者の入念な点検と詳細な取り扱い説明がひととおり終わり、やっと鍵を手にしたクライアントは私たちに感慨深くこう語りかけたのでした。「家を持とうと考えてから10年目でようやくこの日が訪れました。」夢が、10年来の夢が実現した一日でした。夢に立ち会うことのできた私も嬉しい。

水曜日, 9月 24, 2008

パッシブデザインのすすめ


先週19日、札幌市内のとある集まりで小玉祐一郎氏の話を伺う事ができた。初対面で印象に残ったのは、僕は原理主義者ではないので、という言葉だった。ものごしやわらかな語り口の中に、瑣末な原理原則にとらわれることなく目標に向かって前進してゆくという強い意思を感じた。
早速、近著「住まいの中の自然―パッシブデザインのすすめ」をセブンアンドワイで購入した。今日は、私が通う北星学園大学の図書館にも置いてもらえることになった。じっくり読むことにしよう。

月曜日, 9月 22, 2008

「千歳のエコハウス」配筋検査


午前中に2階床スラブ、梁の配筋検査のため千歳に向かった。300mm厚のフラットスラブに大小梁を分散させた自称「メタボスラブ」に床暖用のパイプが200mm毎に敷設されている。スラブの熱容量を適度に期待できるので、厚めのスラブに価値があります。
ぎっしり並んだオレンジ色の配管は酸素透過防止架橋ポリエチレン管。名称を確認するためgoogle検索したら、なんと自分のブログ「真駒内東町の家の配筋検査」が出てきたではないか。思わず笑ってしまいました。

木曜日, 9月 18, 2008

時間に耐える


今日の一番は、なんといってもイチロー選手のMLB史上2人目の8年連続200本安打だろう。時間に耐える不滅の記録というのがあればこのことをいうのだろうか。この記録が初めて達成された1901年は、時間に耐える建築を追及した建築家ルイス・カーンの生まれた年でもある。

というわけで、無垢石のスレート板を踏板に使っているエクセター図書館階段の写真。この建築家らしいディテールである。ピンボケ写真はお許しください。

水曜日, 9月 17, 2008

後期授業


きょうから、北星学園大学での後期授業が始まった。文学部心理応用コミュニケーション学科で空間コミュニケーションという授業を受け持っている。コミュニケーションという視点から建築空間をとらえ、暮らしに生かすのが目標。2003年に始めて今年で6年目。1コマ90分で週1×13週=のべ1170分の講義だ。1170÷60=19.5時間は私自身の学習時間でもあり、回を重ねるごとに奥行き深く興味が尽きない。

ともあれ、半年ぶりのキャンパスだ。キャンパスは、大先輩の建築家・上遠野徹さんの設計で、スケール感ある中庭を主要な講義棟や研究棟・図書館棟で囲まれた清潔感のあるたたずまいを見せている。温かい日差しを浴びて、芝生に寝転んでいる学生達の姿があった。社会人講座や社会人学生の受け容れも積極的に行なわれているようで、きょうは同年代の受講者とおぼしき方に教室の場所を尋ねられた。キャンパスはいつの時代も同じように自由な雰囲気が漂い誰でもが自分を見つけて元気になれる空間である。

月曜日, 9月 15, 2008

エコの現場


「千歳のエコハウス」は1階CB(コンクリートブロック)積が終わったところだ。現場から13日状況写真が届いていた。CB積で現場最大の敵は雨。幸い先週は天候に恵まれたため作業が順調に進んでいる。


70年代のドムス誌でニューヨーク・ファイブの建築家ジョン・ヘイダック(John Hejduk)が紹介された号があった。クーパーユニオンの白黒写真と共に、ヘイダック・ファブリケーションと題された色彩鮮やかなドローイングがあったように記憶している。建築の意味の多様性をテーマに、エコロジー、エゴイズム、エコノミー、エッグといった単語が語呂合わせのように並んでいた。当時、エコは建築を本質から考えるためのアンリアルな抽象であったのだろう。40年後の現在は、ヘイダックの語呂合わせに笑えないほど身近にエコが迫っている。

木曜日, 9月 11, 2008

給気の工夫


少し気が早いのだが、北海道の冬の話。それも住宅の換気計画の話です。私は、室内の空気を排出し新鮮空気を屋外から取り込む換気システムでは、熱移動が合理的な熱交換給排気システムが理想。ですが、予算の都合で断念。いつも単純に外壁に穴を開けて外部の新鮮空気を取り込み、各室の汚れた空気をダクトで一ヶ所に集めて高性能換気ユニットから屋外へ排気する「第三種換気」にたどり着くのです。第三種換気の難点は給気が冷気を取り込み、排気が暖気を連れ去るところ。まして給気口まわりに寒さを呼んでしまいかねない。だからせめて給気口を暖房ヒーター近くに置き、冷気を直接感じないよう余熱をしてから取り込むという、快適性への工夫をすることになる。
写真は、床まであるガラス面のコールドドラフトを抑える目的の温水ヒーター、PSのCチューブを床に埋め込んだすぐ横から給気を取っています。「真駒内東町の家」でのちょっと涙ぐましい工夫です。

月曜日, 9月 08, 2008

山の手ハウス#5


6日、山の手の現場で基礎配筋検査をおこなった。一般的な布基礎で縦横筋はD10鉄筋300ピッチ、横筋は上下主筋D13鉄筋の標準配筋。整然と間違いなく施工されている。
札幌の凍結深度は600mm。寒冷地の場合は基礎底を凍結深度以下とすることが法で定められている。寒冷地でなければ根入れ深さつまり基礎底の地面からの深さは240mmでよい。600/240=2.5、つまり札幌においては根入を2.5倍深くしなければならない。これは北国寒冷地特有のハンデキャップ、つまりよけいに費用がかかるのです。

日曜日, 9月 07, 2008

千歳エコハウスのCB


千歳の現場で、1階床スラブコンクリート打設が行なわれた。打設立会いのため、現場に向かう。この住宅はCB造すなわち補強コンクリートブロック造。
現場に今回使用するコンクリートブロック3種類のサンプルが用意されている。向かって右は普通ブロック、中央は横筋用ブロック、左端がコーナーブロックである。

金曜日, 9月 05, 2008

真駒内東町の家の姿


「真駒内東町の家」の外部足場が外されて姿が現れた。白いガルバリウム鋼板の外壁に対比する、コーナーの木ルーバーが印象的。塗装は、今回初めて使用したキャピタルペイント社の木材用水性塗料一回塗りだ。クライアント同様、私も今から数週間後の完成が待ち遠しいところ。
先週末、鬼頭梓氏の著作「建築家の自由」が目に留まって早速注文し、きのう本が届いた。さっそく拾い読み。あらためてクライアントや社会に真摯に向かい合った、プロフェッショナルな建築家人生を全うされた方なのだと思う。

火曜日, 9月 02, 2008

千歳のエコハウス(ecohouse in chitose)


千歳の家はNEDO(独立行政法人 新エネルギー産業技術総合開発機構)の国庫補助金を受けることが予定されている住宅なので、エコハウスと呼ぶことにしている。
これは、省エネ意識の向上や高効率エネルギーシステムの導入促進を目的とする、住宅ではあるが国の先導的システム支援事業。今年度は人気があって、昨年度の2倍以上の申し込みがあった。その数、全国で5000件ほど。つまり、5000軒超のエコハウスがあるというわけ。
今日は、現場での定例会議を兼ねて、地中梁コンクリート施工と基礎断熱施工の状況確認をおこなった。

土曜日, 8月 30, 2008

カーペンターセンターの手摺


施工図で最終チェックをする段階で、いろいろと考えを広げる楽しい時間がある。先日も手摺のことをあれこれ考えていた。時代を超えてなるほどと納得させられる先人の仕事には、おしゃれな誠実さがある。写真は、ル・コルビュジェ設計のカーペンターセンターの手摺。
元JIA会長の鬼頭梓さんが亡くなられた。レンガが印象的な作品を多く手がけた建築家で、ご自身設計の北品川の教会で葬儀が行われるという。数十年前、木造の旧教会堂を訪れたことがあった。当時、私の弟が竹中工務店の施工担当として現場常駐するというので、ひやかしに行った。後日現場が始まり、鬼頭さんが真っ赤なスポーツカーで現場にやってきて、十数メートルもある根切り底に下りて自ら地盤の確認をされた、と聞いてなるほどと思ったものだ。おしゃれで誠実な仕事をされた大先輩だ。ご冥福をお祈りします。

水曜日, 8月 27, 2008

遣り方


12月の竣工を目指して「山の手の家」の現場が始動した。この住宅は、木羽目板を外壁全面に張っている。構造は在来木造。
実はこのクライアント、現在JICA職員としてアフリカのボツワナに駐在している。設計中は、時差が相当あるので、夜中に施主の家族を経由して連絡を取ってもらった。インターネットで日本のサイトを検索してさまざまな情報を得るやいなや、アフリカから質問や要望が家族の許へそして私へ、FAXで送られてきた。
任務が終了し帰国するころには、待ちに待った住宅が完成しているはず。敷地に設けられた遣り方の水糸に赤とんぼが羽を休める。まもなく現場に活気があふれる。