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水曜日, 10月 03, 2018

教会建築2題

JIA(公益社団法人日本建築家協会)の全国大会に参加した。私のミッションは南幌町きた住まいるヴィレッジの発表。無事役目も終わり余った時間を利用して、かねてから見ておきたかった建築を駆け足で回った。①「弓町本郷教会」と②「聖アンセルモ教会」それぞれに特徴のある建築。私の興味は、①「弓町本郷教会」では型枠ブロックの元祖・鎮ブロックを、②「聖アンセルモ教会」はレーモンドの設計をそれぞれ体験すること。①の鎮ブロックは、躯体に使われているということだが、表面のタイル状のものがそうなのかよく判らない。内装は、きれいに仕上げられているので躯体らしきものは全く見ることができない。そもそも、ブロックは躯体であり、そのまま仕上げとすることが特異なのかもしれない。コンクリート造なのだが、パイプオルガンのある会堂では木造建築のような親近感を感じた。
②のレーモンドの設計は、木造のこじんまりした教会(札幌聖ミカエル教会、カトリック新発田教会)を見慣れた目からは、堂々たる規模の迫力を感じた。圧倒的気積の大きさに驚くとともに、折しも始まったミサの荘厳さをゆったりと包み込むことができる空間ボリュームを末席にて堪能することができた。打放しコンクリートが室内を覆い、近代建築の人工的な表情を見せてはいるのだが、出入り口や側壁まわりが手の届くスケールで構成されているために心地よく感じられる。人の心に響くスケールの力を見た思いだ。
弓町本郷教会

聖アンセルモ教会

聖アンセルモ教会

聖アンセルモ教会
コンクリートブロック(鎮ブロック)を使用した建築
弓町本郷教会