Powered By Blogger

月曜日, 6月 04, 2012

融雪機の定期点検

積雪地に住む人間でなければわからない。融雪機の便利さもまたそうした特殊な性格を持っている。灯油で雪を融かすしかも直火で。じつにワイルドなこの装置は17年も前に設置された。実際に真冬の除雪作業時ではバーナーの熱が焚き火のように凍えた体を暖めてくれるので、作業自体は嫌いではない。むしろ好んでいるくらいだ。夕刻など白い雪の下から真っ赤な炎が透けて見えるのは美しい。しかし身近なところでこれほど無駄にエネルギーを使いCO2を排出するものも他にない。大自然に反逆するかのような装置。小心な私は、使用を必要最小限にしなければといつも念じている。過去に数万台を売ったというメーカーはすでに倒産したと聞く。大自然の怒りに触れたのかもしれないのだと私はひとり合点している。


灯油バーナーで熱した鉄の覆い、その上に置いた雪の塊を融かす。水になって溜まったら水中ポンプで汲み上げて排水する。機械はバーナーと水中ポンプそしてリミッターと呼ばれるスイッチが鉄製の箱に納まっている。点検の作業員の方は的確な説明とともに手際よく仕事をこなしていた。

0 件のコメント: