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月曜日, 10月 31, 2011

小樽から千歳

30日は、来札中の秋田の建築家・西方氏と小樽から千歳へのミニ建築行脚となりました。まずは、小樽祝津の茨木家番屋です。実測中に学生が発見した棟札(むなふだ~建築途中の上棟式に記録として残すもので、建築主や大工の棟梁などの名前が書かれているのが通例)に書かれていた秋田県能代市出身の大工棟梁の名前をたどることが出来たのは、西方氏のおかげ。西方氏自身も同郷の大工棟梁の手になる番屋を見ておきたいとの希望が実現して、満足の様子です。

どちらも、私が関わった歴史的建造物の修復工事で、茨木番屋は内外部の全面的な修復工事、小樽公園通教会は屋根トラスの構造補強と階段まわりの部分的な修復工事です。
次に、小樽公園通教会へ向かいました。
写真は、安達治氏撮影。

水曜日, 10月 26, 2011

住宅リフォーム

このところ札幌市内でリフォームの設計に関わっている。とはいっても、私どもで以前に設計した住宅の話。使い勝手を微調整する程度の軽微なものだが、オリジナルの部分との整合性を大切にしながら、新しい要望を組み込みながらの作業はなかなか知的なものだ。かのバルセロナの建築家たちが古い建物の改修や更新をやっている時の気持ちが少しわかるような気がする。
現場への行き帰り、美しく色づいた木々を眺めながら車の窓から街の様子を見るのが楽しい。
外壁のガルバリウム鋼板とコンクリートブロックはびくともしていない
木羽目板と木サッシの塗装を足場を掛けて施工する
中島公園南端の紅葉

日曜日, 10月 16, 2011

建築文化週間2011

15日(土)、日本建築学会北海道の建築文化週間2011イベントで小樽市祝津に向かった。
小樽と積丹の歴史的建造物のうち鰊番屋を巡るツアーのお手伝いである。
参加費無料の一般公募で選ばれた市民の皆さんに見学していただいた。
昨年の建物修復完成以来、地域交流施設としての番屋の活用はめざましく、今日も祝津港で水揚げされた魚介類をふんだんに使った料理を地元漁師の奥様達が調理に腕を振るう、ワンデ―シェフレストランが盛大に開催されていた。地域の皆さんが生き生きとしている様子が嬉しい。
大漁旗を飾って、雰囲気を盛りあげている
番屋内で説明をする、北海道職能大の駒木定正氏

木曜日, 10月 06, 2011

虹の風景

スペイン.バルセロナを拠点とするカタルニアの建築家たちの展覧会が開かれている。写真と図面の映像で、12組の建築家が「都市の風景、自然の風景、歴史の風景」という3つのテーマに沿って展示している。テーマの中で、特徴的なのは歴史的な改修や増築を扱っている「歴史の風景」だろう。小樽や函館などでの例はあるものの、私たち北海道の建築家にはなじみが少ない。12組の建築家はそれぞれ師弟関係で、50~60代と30~40代のグループに分かれている。組織の規模は数人から10数人程度で決して大組織ではないのだが、学校などの公共建築から個人住宅まで手がけている。理想的なアトリエ派といえそうだ。作風は若い世代であってもいたって堅実。長い時間で物を考えている様子が伝わってくる。


2日(日)から始まって、3日(月)は札幌エルムガーデンでの交歓会に参加した。日本と同じで、バルセロナから来た25歳の若者はSANAAやSOU FUJIMOTOなどが気になるようで、しかし一番はPETER ZUMTHORだと言って、私を喜ばせた。ならば、心と魂のわが白井晟一を知っているかと尋ねたが、どんなスペルかと聞くので、SHIRAI SEIICHI、つまり日本のLOUIS KAHNだと日本酒の勢いに任せて答えておいたのだった。

5日(水)は、北星大学の空間コミュニケーションの座学。私たちの心に響く美しい形がもつ法則のあれこれを考えた時間が終わって帰り際に虹が大谷地の森にかかっていた。ちょうどその時iPhoneのプロポーションの美しさについて語ったばかりだった。今日、6日(木)アップルの巨星が墜ちた。かのカタルニアの建築家たちもまたiPhoneを愛用していたのは言うまでもない。

日曜日, 10月 02, 2011

1万人の世界建築展

有楽町の東京フォーラムで、開催されていたUIA東京大会は本日閉幕。一万人の世界建築展というちょっと大げさなタイトルの作品展に住宅の写真を出展していました。東京フォーラムのガラスの壁面に貼りつけてあり、通りがかりの人たちに自由に見てもらおうというもの。

駅へ向かう人波

1人あたりA3サイズのパネル