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土曜日, 2月 27, 2010

住宅展開催中

「北海道の建築家による住宅展」が24日から28日まで、札幌市中央区南2西2ブロックビル4階、「ほくせんギャラリーivory(アイボリー)」で開催されています。28日の最終日は18:00までです。
山之内建築研究所の過去20年間の住宅を凝縮したパネル展示をしています。
今年からのさらなる一歩を踏み出すために、という意味合いがあります。ぜひご覧下さい。展示も一工夫しました。

木曜日, 2月 25, 2010

雪の山

25日は、雪が融けてゆくのが目に見える暖かい一日でした。手稲前田森林公園近くの「雪捨て場」では、白い雪山の表面が融けて雪に混じっていた土砂が全体を覆い土の山が出現している。この山がすっかり消えるのは例年5月の連休頃だから、北海道の冬は油断できません。反対側には38年前、札幌冬季オリンピック会場になった手稲山が見えています。
雪捨て場

 手稲山

火曜日, 2月 23, 2010

住宅展

JIA北海道支部が編集している「建築家カタログVOL.4」の出版を記念して、明日24日(水)から28(日)までの日程で、札幌市中央区南2西2「ほくせんギャラリーivory」にて展覧会が開かれます。写真は設営が終了した山之内建築研究所の展示です。会場へ、ぜひお越し下さい。

月曜日, 2月 22, 2010

週末

20(土)午後から、リプランイベント建築相談会への出席のため札幌市内西区のリプラン本社へ向かう。最近の住宅設計での傾向をクライアント目線でプレゼンテーションしました。相談会にいらっしゃった皆様ありがとうございました。


21(日)午前中、小樽祝津の茨木鰊番屋にて土地建物所有者の茨木家当主が見守る中、所蔵品の調査と仕分けをおこなった。魚網や浮きなどの漁具、碇(いかり)などの船具が残されています。
碇(いかり)や魚網

午後から、札幌に移動して昨年11月に亡くなった北海道の建築家・上遠野徹氏を「偲ぶ会」に出席。遺影の下台にたくさんの小さなロウソクが並べられ、300名を超える来場者の献花の列に私も加わりました。ロウソクの繊細な炎の光が揺れて輝き一人の建築家の壮大な人生を讃えるかのようでした。そして角幸博北大教授の司会で船木幹也、下村憲一、圓山彬雄、豊嶋守各氏のJIA北海道支部歴代支部長による座談会がおこなわれました。

夕刻からは、場所を移して食事をしながらの「偲び会」。写真はその一場面。故人と親交のあった編集者の平良敬一氏と故人の一番弟子でもあった圓山彬雄氏が感慨深く思い出を語られた。
その場で、私も数十年ぶりに旧知の建築家や知人たちと感動的な再会ができたことを感謝したい。
中央は上遠野徹氏の遺影

土曜日, 2月 20, 2010

株立ち

1円になり値がなくなってしまったJALの株のことではなく、樹木の幹が根から分かれ植栽されている状態をいうのだが、人工の庭が自然のままに見えることから私は好んで植えている。


今日、20日午後から西区山の手の「リプラン本社」での建築家相談会にこの話をしようと考えている。お待ちしていますので、是非お越し下さい。

木曜日, 2月 18, 2010

ネコの居場所

我が家の主暖房は、20年前に入手した小樽川辺石油製のポット式灯油ストーブで、ポットつまり寸胴鍋のような容器に注がれた灯油が過熱しガス化することで完全燃焼する仕組みだ。シンプルな機構と炎が見えるところが気に入って手放せない。かつては広く使われていたようで懐かしいと言いながら火のつけ方を教えてくれた客もいた。以前、小樽の北一ガラス店舗内にも設置されていた記憶があるのだが、とうに生産中止で部品交換はおろか修理もままならない。かろうじて分解清掃だけは隔年におこない現在に至っている。耐熱用に積んだコンクリートブロックが適度に蓄熱してネコの一番のお気に入りの場所になっている。

火曜日, 2月 16, 2010

冬鳥

隣家の庭木に小鳥のえさ台があるためか冬鳥が群れをなして訪れている。今日は見上げると路上の電線に整列していた。小雪がちらつくなかiPhoneを取り出しカメラに収める。シャッター音がスタートを合図して、競争するかのように一斉に飛ぶ「つぐみ」。

月曜日, 2月 15, 2010

リプランイベント告知

2月20日(土曜日)午後1:30から「建築家セミナー&相談会」があります。


場所はリプラン(札幌市西区山の手3条5丁目3-5)2階です。

私の他に3名の建築家が参加し、セミナー後には無料住宅相談会も行ないます。私はセミナーで「建築家がつくる住宅の魅力」をお伝えできればいいなと考えています。当日、皆さまのご来場を心よりお待ちしています。

リプランWEBサイトより転載

土曜日, 2月 13, 2010

歴史的建造物の活用

13日、来月に迫った祝津の茨木家鰊番屋の施工前の準備調査で小樽へ向かう。小樽の街は晴天で雪の反射がまぶしい。「アートによる小樽再生を目指して」と題して、NPO小樽ワークスによる歴史的建造物活用のイベントが開催されていた。正午過ぎ、開門したばかりの建物に入る。

旧三井銀行小樽支店 アートワークされた内部

某菓子メーカーが所有して以来6年間一般公開されることのなかった「旧三井銀行小樽支店」の内部を見学できた。ボランティアスタッフの丁寧な説明で気持ちよく一巡りした後、ロビーでコーヒーを飲もうとして60年前にこの銀行で行員だったという、私の母親くらいの年配女性と合席になった。一般公開されるという情報を知って、わざわざ札幌から来たという。懐かしそうな表情で、海外にも支店を有していたため他の銀行にはない優雅さがここにはあったのだと言う。私は建築関係者だと明かすと、この建物は今後どうなるでしょうか?と問う。このまま使われるのでしょうねと半ば無責任に応えたのだが、往時の活況を知っている目は不安そうに宙に浮いたままだった。

今回のイベントは歴史的建造物活用にとってたいへん良い試みを実践していると感じた。ただし、アンリアルなアートだけですべてが再生活用できるとは思えない。その意味では地域の集会所として再生活用される私たちの祝津茨木家鰊番屋が、いわば泥臭いリアルな試行になるだろう。
地下貸金庫内部金庫扉と回廊部

写真は、その行員すら現役時代にはほとんど入ったことがなかったという地下貸金庫室。

金曜日, 2月 12, 2010

棟札解読

小樽祝津の茨木家鰊番屋から棟札が発見されたのだが、そこに書かれていた大工棟梁のお孫さんで、東京在住のY氏から資料が送られてきた。決して分かるはずがないと思っていたのだが、偶然が重なって分かった。
梁によじ登り棟札を見つけた学生の偶然、室蘭工大で講演に来ていた建築家・西方里見氏に鰊番屋の話をした山之内の偶然、棟札の写真を秋田へ戻った西方里見氏にメールした時たまたま事務所にいた能代市役所のM氏が棟梁につながる情報を知っていたという偶然、それらが見事につながった。いま、墨書された棟札が読み解かれようとしている。
棟札一枚から、100年という時空を超えて一人の大工棟梁の人生を垣間見ることができる、改めて記録するという意味を考えさせられる出来事だ。
                   
                     写真中央が大工棟梁・山田留三。

月曜日, 2月 08, 2010

住宅計画調書

計画のスタートに際してクライアントの基本情報やさまざまな設計条件など、部外秘の個人情報を計画調書というペーパーに書き出してもらうのだが、今日クライアントから手渡されたペーパーには早速「住宅エコポイント」の要望が出されていた。「住宅エコポイント」なんという浸透力だ。今年は、これがキーワードになるのかもしれない。


山之内裕一/明治のラストサムライの末裔/室蘭工大で建築を学ぶ/16年間の設計事務所勤務の後独立して十数年/カタチあるものはなんでも設計できるはず/現在、住宅設計に没頭している/戸建住宅設計実績は50件以上/建築では想定外のことが必ず起きる/すべてが特殊解で、普遍的な解答がない/作ることが罪にならないように作る/難しいけれど面白い

以前書きとめた自己紹介の文面を見つけた。ちょうど十年ほど前の頃だったろうか、あれから時間が随分と経過した。読んでいて新鮮な気持ちになった。計画調書にこの拙文を載せておこう、そう思った。
山之内建築研究所の書式

月曜日, 2月 01, 2010

楽しく暮らす

30日、非常勤で通っている北星学園大学の学外講師交流会があった。私のような学外からの協力者と学内の先生たちとの交流会である。いかに一般社会と結びつけた教育ができるか、もはや学外の協力なしでは教育が成り立たないという。そのような主旨の集まりなので、実は非常勤講師の面々が一番楽しそうに話していた。楽しく教えることは楽しく学ぶこと。


31日、「千歳のエコハウス」の一年点検に向かった。補強コンクリートブロック造3階建ての構造体に外断熱を施し、空気熱源のヒートポンプで床暖房と給湯をまかない、太陽光パネルで発電している戸建住宅だ。一年間の生活体験を通じて居心地や使い勝手の良さなどお褒めを頂いた。同時にこれからの設計にも参考になるであろう改善点についてもご指摘を受けた。ありがたいことである。一年会わないうちに随分大きくなった子供さん達、ご家族みなさんが楽しく暮らしている痕跡を食卓のCB壁に発見し、写真を撮らせていただいた。